あとがき『最高でUょ』 私が最近受け取ったメールのとある一文です。 この言葉に違和感を覚える人はどれほどいるでしょうか。あるいは、覚えない人はどうでしょうか。 日本語というのは難しいだけでなく柔軟で、新しい言葉がどんどん増えていく。外来語や若者言葉、現在の日本語の文法に照らし合わせれば「正しくない」話し言葉など、日本語というものは未だに「成長」を続けています。 ですが、先に挙げたような言葉(いわゆる『ギャル字』などと言われるものでしょうか)は、正直に言うと奇妙に思えます。活字に慣れ親しんだ自分としては、漢字・仮名に加えて記号やアルファベットまで持ち込んだ「漢字と『かな文字』で構成された文章」は、違和感の塊にしか感じないんですね。文章を崩す――いわゆる「文法から外れた日本語」は特に何とも思わないのに。不思議なものです。 しかし、「新しいものを作り出した」ということは素晴らしいことだと思います。最初にやった人って誰なんでしょう。 前置きが長くなりましたが。 私が投稿した小説は、もともと「とある企画」のために書いたシナリオの原案でした。もともと小説に近い形で書いていたので、今回思い切って白日の下に晒してしまおう、とネジが数本折れた頭で決心した訳です。 理系であることを言い訳にするな、と心に言い聞かせ精魂込めて書いてみたのですが、資料を集めて書いたわけではなく、実体験に基づいているわけでもありません。そういう意味で、「薄い」作品になってしまっているのではないかと不安でならないのですが。 前置きで書いたのですが、「新しいものを作り出す」ということは素晴らしいことです。そして文芸、殊に創作小説においては、新しいものとは「世界」といえます。マンガや映画、ドラマやゲームなどにも同じことは言えます。 ――自分が描く「世界」で、伝えたいことをどう表現していくか。 小説を書くにあたって、私が命題とし続けたものです。拙作を読んで、なにか感じるものがあったでしょうか。もしあったとしたら幸いです。 だけど、「もうちょっと残酷に書いてくれ」ってのだけは容赦してください。読み直すだけでも結構鬱になれるんで。そんなモノを創るな、と言われそうですが。 過去を思い出すというのは苦手で、周りのトラウマごと根こそぎ掘り起こしてしまうのが怖い。だからこそというわけでもないですが、ここで筆(いや、キーボードか?)をおきたいと思います。 ご拝読ありがとうございました。 皆瀬晶 |